GRM blog : パフォーマンス
日々のほとばしりから市井の美味そして旅のしおりまで
2019年3月4日13時10分
昨年につくばメディアアートフェスティバルで発表した『HERO HEROINE』が、第22回文化庁メディア芸術祭アート部門の審査委員会推薦作品に選出されました。
文化庁メディア芸術祭アート部門
http://festival.j-mediaarts.jp/award/art/
筑波大学の岩田先生にお声掛けいただいて始まった本作の制作は、テーマを決めるところからはじまりました。誰でもヒーローになれるか、いやなれない。そのギャップを埋めるためにヒーロー達は身体を駆使する。変身する、技を打つ、どれも身体のムーブメントじゃないか。
本作は、関係者みなさまのご尽力あってこそ完成にいたることができました。考えては作る、作ってはまた考える。時間ばかりが過ぎていく試行錯誤にお付き合いくださいましたこと、心より感謝を申し上げます。
特に高鳥さん(Hikaru Takatori)と出会えなければ本作の完成は無かった。筑波大学のあの部屋で、朝から晩そして翌朝そして翌朝…… × nまで付き合ってくださったガッツに、本当に助けられました。
審査委員会推薦作品の銘をありがたく頂戴して、次につなげていければと思います。これからもどうぞよろしくおねがいいたします。
なお、今年の文化庁メディア芸術祭功労賞として、三田村畯右先生が受賞したのは、自分ごとのように嬉しい。先生、おめでとうございます。三田やんは僕の大学時代の恩師で、表現者としての性根を教えてくれたひとりです。「アーティストは辞めたら終わり」ただそれだけなんだけど、それが如何に難しいか、いまは身をもってわかる。
僕が大学生だった90年代中盤は、卒業したら就職もしくは就職、はたまた就職それ以外はフリーターという半丁はっきりした時代だった。アーティストなんていう具体的な職種はなかったから、芸術とはなにかアーティストとはなにかといった自問自答の沼に誰もがはまっていた。そんな学生らにむけて、三田村先生は(授業中に)タバコをくゆらせながら「辞めたら終わりだよ」とあっけらかんに答えていたことを、いまでも想い出します。
第22回功労賞 三田村畯右
http://festival.j-mediaarts.jp/…/special…/mitamura-shunsuke/
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