日々のほとばしりから市井の美味そして旅のしおりまで
2009年10月15日 23時31分
行ってまいりました、神戸。11月23日のパフォーマンス「MUSTANG KB」にむけて、神戸ビエンナーレへ会場視察。一泊二日の金沢の翌日に一泊二日の神戸への旅。新幹線とは、ほんとうに便利だ。
パフォーマンス会場となる、メリケンパーク会場。平日だったからか、お客さんの入りは少ない。なんだか広く感じるのはカメラのレンズの所為? 否、実際もポカリと抜けた空間が鎮座ましていました。
パフォーマンススペースを考察しながらも、なぜポカリなのかを考えてしまいました。メリケンパークはいくつかある会場の内の一つ。一部といっては一部なんですが、この空間を引き締めるフォーカスが無いからだろうか。
展示そのものがコンテナにキチンと収まっていて、コンテナの重厚さに作品が負けている? 展示方法に重きが置かれすぎている空気? コンテナそれぞれには中の展示についてのサイン看板が丁寧に貼ってありましたが、例えば観客には会場の地図だけ渡し、中は見てのお楽しみ、な見せ方もあったんじゃないかと。
お花から身障者の絵画まで、一般の美術展では見られないようなものが多々あり、普段遭遇しない種目との異種格闘技線という意味では楽しめましたが、その中で気になった作品ご紹介。
コンテナに入ると、暗めな空間に蛍光灯がチラリチラリと動き出します。どこかにあるような、なにかで見たような感は否めませんが、シンプルな現象の積み重ねとコードさばきの朴訥さは、コンテナのペンキの剥げや錆に相まって、久しぶりのブレードランナー、サイバーパンクがにじみ出ていました。ええ、マトリックス以前の。4回くらい入ったり出たりして堪能してしまった。
空気、といった見えない存在を見せるならば、僕ならスモークを気づかれないように炊くなぁ。
会場を後にした今の素直な感想は、横浜トリエンナーレ(2005年)は、すごかったんだなぁ、です。川俣正氏特有の、空間支配の傘を改めて思い知らされました。