日々のほとばしりから市井の美味そして旅のしおりまで
2009年11月13日 3時52分
そろそろ23日本番まで10日あまり、神戸ビエンナーレのパフォーマンスに向けて準備にいそしむ毎日をすごしています。日々の練習のため、内容の考察から編曲、ゴーヘッドの修理まで小忙しい。すっかり夜型生活になってしまった。
今回の神戸ビエンナーレ「MUSTANG KB」のテーマは「360°(スリーシックスティ)」。野外の舞台は、ここからここまでといった”しきり”が無い。そして先日の会場視察で感じた空の広さ。この環境を最大限に利用した「全方位系」で行こう!という新しい試みです。今思うに、なぜこれまで気づかなかったのか。おおよそ今年夏のMUSTANG MONOにて、シリーズ初の劇場公演を行ったからだと思います。
閉じた空間から初めて外界へ飛び出した人類は、それまで観た事が無いその空の広さ故に、頭上に広がる空気におしつぶされそうな感覚を得た。確かアシモフの「鋼鉄都市」にそんなくだりがあったような。あまり関係ないけれど、まあ似たような感覚が原動力かと。
とあるシーンのメモ書き。まずは机上の空論からはじめます。
想像に任せて動きのアイデアをポストイットに書き留め、並び替えつつ組んでいきます。グラインダーマンは会話劇のようにセリフがあるわけではなく、実はこれといった台本がありません。まずは机の上で独りでモミモミし、出演メンバーと練習を重ねて試行錯誤。そうして最終的にはA3(もしくはA4)のエクセル1枚にシーン構成を落とします。
練習終わりのひとコマ。会話しながら生まれたアイデアをホワイトボード上にて展開、それをメモるスミヨシ君。ミミズの張ったような字ですが、まあ自分たちがわかれば良いではないか。
今回は、12:30/14:30/16:30と3回の上演。各回微妙に変える予定です。微妙な差異ですが、毎回違った雰囲気で始まることになるでしょう、多分。幾回ご覧になるお客さんがいるかもしれない―だからのサービスという理由以上に、自分たちが毎回新鮮でいられるためという理由が大きい。
これまでのシリーズ同様、MUSTANGらしい仕込みを所々に潜ませています。ご期待ください。