横浜で集中練習3日間

先日、横浜は野毛にある急な坂スタジオさんにて3日間の集中練習をおこないました。出演メンバーは今回総勢9名に決定。3日間で18分ほどのシーンを作りました。

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今回は音楽にevalaさん(@evalaport)が入ります。正式に音楽パートをお願いして、恊働で内容を組み上げるのは、何を隠そう本作が初めて。練習3日目の途中では、お互いにどうしたいのか、新しいって何なのだ、そんな熱いやり取りがありました。

ところで、「新しい」って何なのか。

以前、美術館関係者さまとお話している際に、僕の「新しい」という言に訓戒をいただきました。「新しい」と皆がいう。その言葉自体が使い古されているゆえに、「それは新しい」と謳うこと自体はもう新しくもなんでもない。むしろ、古い、というかダサイ。それは意味のなさない言葉だと。

確かにそう思います。だけれども、現場では「これは新しいか?」という無意識下での問掛けは確実にあります。想像するばかりじゃなくて、まずはやってみる。何かに似ているかもしれないし、観たことのないものがポロリと出るかもしれない。そんな試行錯誤の根底には、「これは新しいか?」、その自問自答が繰り返されています。やってみなくては分からないのだ。パリ辺りの有名キャバレーのような、毎日毎回同じ演目をしているスタンスとは違う、のですから。

パフォーマンスアートを語るにあたり、かならず通る歴史にDumb Type さんが居ます。僕は98年頃に新宿で観覧いたしましたが、その衝撃は今でも貴重な体験として胸にしまってあります。evalaさんとの開胸をそのまま記しますと、Dumb Type を、池田亮司さんの音をどう超えるか。おお、そうか、そうゆうことなのだ。

チラシのデザインもぼちぼち決まり、今週末には入稿です。2011年2月の公演にむけて、ゆっくりと着実に進んでいます。次は、12月上旬の神戸アートビレッジセンターでの集中稽古。舞台、そして客席が動くMUSTANGシリーズにおいて、本番会場での練習はとってもありがたい。

次で決めて参ります。

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撮影:山本遊子(@uguisu_pro

今回記録をお願いしている山本さんのブログにも取り上げられています。
Drop Frame Diary「パフォーマンスアートを撮る」→

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タグチヒトシ
演出家。パフォーマンスグループ GRINDER-MAN代表。リアルタイムなライフログはFacebookにて。YouTubeにてダンス映像 Dance Brew を配信中。