MUSTANG Singapore ~ 発送作業中に発想中

今回のMUSTANG Singaporeでは、シンガポールでのワークショップ参加者が40人、日本組を入れると50人弱!ということで、これまで以上に大所帯となります。持ち込むゴーヘッド(立方体のハコ)の数も、鉄・アクリルを合わせて合計32個。これらを先に船便でシンガポールに発送するため、GW返上でせっせとリペア&ニューヘッド追加作業にいそしんでいます。

発送作業中

公演を重ねるごとに激しさを増しているMUSTANGシリーズ。ワークショップや練習時には、ハッスルした演者の勢いで、アクリル製のゴーヘッドが空にむかって飛んでいくことがあります。そのコンマ幾秒後、ニュートン力学に従って床に落ち、慣性力と摩擦力の調和めざして転がる立方体。運がよければ角が欠けるだけで済みますが、ほとんどは立派なヒビが入ります。通称それらは「ダメヘッド」と呼ばれ、「ダメ」と書かれた緑色の弱粘テープが黒光りする表面に貼られます。

1回の公演一連(ワークショップ・練習等)において、およそ2~3個のゴーヘッドが、「ダメヘッド」になります。通常24個のゴーヘッドを持ち込みますので、確立にすると約10パーセント。それら「ダメヘッド」は、傷が目立たない場合は修復に、ヒビレベルであれば補修して練習専用に、損傷がひどい場合には廃棄になります。

発想中

今回発送する24個のアクリル製のうち、何個が無事日本に帰国できるのか、そんなことを想いながら、せっせと磨いています。

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タグチヒトシ
演出家。パフォーマンスグループ GRINDER-MAN代表。リアルタイムなライフログはFacebookにて。YouTubeにてダンス映像 Dance Brew を配信中。