GRM-blog

グラブロ|グラインダーマン代表タグチヒトシのブログ

Twitterはじめます、ほか

2009年10月28日

ここ9月から10月にかけて、8月の東京公演で凝り固まった心の外壁を取り除くべく、新たなヒントを探しています。ジャンル問わず本を読みまくり、Apple Store銀座まで新マウスを触りにいったり、去年9月以来のお料理、自炊を再開。自分が作った夕飯は美味しいね。

ということで最近の成果物ほかについてローンチのお知らせ。

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grinder-man.com 公式サイトリニューアル

ここ2ヶ月間にチコチコリと制作していました。外観はほとんど変わらずですが、今更ながらのweb2.0を意識したコーディングになっています。Flashでブイブイさせずに素直にxhtmlで組んで、久しぶりにphp書きました。
リニューアルの目玉は1997年から現在までグラインダーマンの大局を詰め込んだこちらのページ。写真と映像から見るグラインダーマンの12年をご堪能くださいませ。
それにしても、火花の写真が多い。事務所に置物と化したMacを立ち上げて画像データを掘り起したり、耐用年数ギリギリだろうCD-Rから当時のホットな写真を探し当てたり、実制作期間よりも情報整理に手間が掛かりました。
作業途中に2回ほど頓挫。当時の想いを反芻してしまい、2005年頃をまとめていると胃がキリキリしました。2001年頃は、当時のエントロピーの高さを思い起こして体がむずかゆくなりました。

こうしてまとめて見てみると、2007年を境に活動形式が変わっています。それまでの小さい振幅の高振動なレンジ活動から、一極集中型へ。今後もそうなるでしょう。火花を飛ばすパフォーマンス「グラインダーマンのテーマ」のお披露目は当分無いと思いますので、世紀末から新世紀にかけてこんな時代があったのかと、どなた様の心の情景や歴史の一ページを潤すお役に立てれば幸いです。
grinder-man.com →

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youtubeにパフォーマンス映像ほか公開

リニューアルに併せて現存するパフォーマンス映像をyoutubeにあげました。残念ながら誰ピカ初出演の映像が見つかりませんでした。僕も観たい、ほんとうに残念。
http://www.youtube.com/user/GRINDERMANChannel →


Twitterはじめます

以前とある女史から「ブログはじめるんだったら、毎日更新するくらいの気負いを持てよ」とハッパかけられました。当ブログを始めた2008年春は、どの範疇まで書いて良いのか判らず「グラインダーマン以外はナシ」というマイ規則を立てました。が、その戦略はどうも時代にフィットしていないように感じています。
だ か ら つぶやいてみようと思います。11月23日の神戸ビエンナーレでのパフォーマンス「MUSTANG KB」に向けて、制作途中が分かるようなつぶやきになるのかな。ええい、やってみなけりゃわかりません、続けてみなけりゃ生まれませんがな。当ブログ右側にバナーを設置しています。パフォーマンス作品の生まれ方や僕の私事にご興味あるかた、是非ともフォローくださいませ。
http://twitter.com/hit_tag/ →

MUSTANG KB ~ 神戸ビエンナーレ会場視察へ

2009年10月15日

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行ってまいりました、神戸。11月23日のパフォーマンス「MUSTANG KB」にむけて、神戸ビエンナーレへ会場視察。一泊二日の金沢の翌日に一泊二日の神戸への旅。新幹線とは、ほんとうに便利だ。

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パフォーマンス会場となる、メリケンパーク会場。平日だったからか、お客さんの入りは少ない。なんだか広く感じるのはカメラのレンズの所為? 否、実際もポカリと抜けた空間が鎮座ましていました。

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パフォーマンススペースを考察しながらも、なぜポカリなのかを考えてしまいました。メリケンパークはいくつかある会場の内の一つ。一部といっては一部なんですが、この空間を引き締めるフォーカスが無いからだろうか。

展示そのものがコンテナにキチンと収まっていて、コンテナの重厚さに作品が負けている? 展示方法に重きが置かれすぎている空気? コンテナそれぞれには中の展示についてのサイン看板が丁寧に貼ってありましたが、例えば観客には会場の地図だけ渡し、中は見てのお楽しみ、な見せ方もあったんじゃないかと。
お花から身障者の絵画まで、一般の美術展では見られないようなものが多々あり、普段遭遇しない種目との異種格闘技線という意味では楽しめましたが、その中で気になった作品ご紹介。

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「うねり」 井口雄介さま。

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コンテナに入ると、暗めな空間に蛍光灯がチラリチラリと動き出します。どこかにあるような、なにかで見たような感は否めませんが、シンプルな現象の積み重ねとコードさばきの朴訥さは、コンテナのペンキの剥げや錆に相まって、久しぶりのブレードランナー、サイバーパンクがにじみ出ていました。ええ、マトリックス以前の。4回くらい入ったり出たりして堪能してしまった。
空気、といった見えない存在を見せるならば、僕ならスモークを気づかれないように炊くなぁ。

会場を後にした今の素直な感想は、横浜トリエンナーレ(2005年)は、すごかったんだなぁ、です。川俣正氏特有の、空間支配の傘を改めて思い知らされました。

金沢一泊二日その2~「STAU」を観て

2009年10月13日

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東京では早々に売り切れたアヌーク・ファン・ダイク・ダンスカンパニー、「STAU」。

前々日に21世紀美術館へ問合わせたところ、チケットあります&出演ボランティアを募集しています、とのこと。経験者優遇とのお誘いを受けましたので、せっかくだからと出演ボランティアに参加しました。当日仕込みでどこまで何を求めるのか、その内容と指示方法にとても興味があったからです。

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観覧前の作品への期待半分と、自分の役割遂行への不安半分で並ぶ拙者。MUSTANGシリーズのサクラ役もこの気分なのかしら。出演ボランティアに求められた内容の明言は避けます。勢いさえあれば誰でもできる事でした。その勢いをつけるために、事前にリハを見せるのは良い方法だ。


公演は、好かった。
ダンサーと観客の間にゆるやかな掛け合いが生まれ、空間を共有する共同体としての一体感が進行と共に生まれていきました。おとぎ話を語るのではなく、ダンサーの肉体を通して会場空間外の「俺の日常」―パーソナルな「生きる視線」に繋がるというか。これはあちら(ダンサー)が心を開かなくては出来ない。
離れていた筋が嫌味なく絡んで包む演出もすばらしく、はじめに(普通に)ダンサーを紹介したり、前説を英語+通訳で(わざわざ)する丁寧さが、細かくもピリリと締める要素としてシーンの推移を引き立たせていました。

途中一人の男性ダンサーが素っ裸で2回登場します。ハダカ、事件性を思うと時々浮かんではやっぱりなぁと遠慮してしまうアイデアです。
で、2回いずれのシーンにも観客から笑いがこぼれていたのに、呆気にとられました。僕にとっては、むしろこちらの常識に切り込んできた彼の存在の強さに羨望を感じたくらいですが、他者の笑いにその感傷を邪魔されて、ムカっときたのです。ええ、率直に言うと。

終演後、どうしてもその笑いが気になり、カンパニーデレクターに直接尋ねてみました。

彼曰く、シリアスな場面なのに、ね。なんでだろうね、とのこと。これまでいろいろな会場で公演したけど、毎回同じ反応はないし、この作品はそうゆう性質をもっている。強いてはダンサーの作る空気によっても違ってくる。普段は笑いは起きないけど、今日のお客さんはああだった、と思うようにしている、とのことでした。

ちなみに先の東京でも、同様の笑いが起こっていたとか。ダンサーの微笑が観客へ伝播したのか、日本人特有の嘲笑なのか、うまくは言えませんがなにか大きなヒントを感じています。

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公演前に配布の注意書きのリスト。「床に荷物を置くことができません。」これはうなずける。MUSTANGシリーズでも、前説にとても気を使います。
先日の「MUSTANG MONO」では会場の床に荷物を置いてけぼりな方が少なくなかった。これは是非次使おう。

金沢一泊二日その1~「STAU」が観たい!

金沢一泊二日その1~「STAU」が観たい!

2009年10月12日

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今連休に一泊二日で金沢へ行ってまいりました。

来日のアヌーク・ファン・ダイク・ダンスカンパニーの公演「STAU」が観たく、先日の東京公演前日に電話をしたところ、見事にチケット売り切れ。どんなカンパニーでどんな作品なのか全く無知なのですが、チラシの文言にビビッときまして。

オランダから、観客をも巻き込むパフォーマンスの仕掛け人、アヌーク・ファン・ダイク・ダンスカンパニーがやって来ます。陽気でユーモラス、時に親密に、観客にせまりくるフィジカルなパフォーマンスにご期待ください!

今回紹介される「STAU」(=「独語」交通渋滞)では、ダンサーたちが観客の中に分け入って踊り、客席との境界を少しずつ取りはらい、空間を一つにしていきます。踊り手がどこまで、身体的に、精神的に観客に近寄ることができるのかを問う意欲作。


なんだかMUSTANG? チラシ文言って大事だ。

東京公演をどうにか見ようと裏技を駆使したのですが、公演内容によりどうもこうも難しいです、ということで、巡回する金沢21世紀美術館に公演日に合わせて行ってしまいました。

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久しぶり、とはいえもう15年前以来2度目の金沢駅。これは変形しそうだ。

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丁度美術館オープン5周年記念ということで、いろいろなイベントが開催されていました。こんなに人が沢山いる美術館ははじめてみた。ここは塀が無いのです。

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ミニSLも走る。3輪だからC62かしら。
多分にとても個人的領域であるである(べき)「本格鉄道模型=蒸気機関の所有」が、ヒトをのせて走るという大義によって酷使されている情景は、矛盾を突き抜けた感慨深いものでした。

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常設のプール作品。人気です。

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タレルの部屋。この親和性のあるフォントがぴったりの美術館だ。

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昼タレル。10数年前に観た、水戸芸術館でのタレル展は良かったなぁ。僕の、初めての芸術洗礼でした。

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夜タレル。

タレルおじさんは、自分の作品を作るため上空から飛行機に乗って砂漠内の場所を探そうと思い立った。自ら飛行機を運転するために免許をとった。飛行機本体はおんぼろを購入、修理して飛んだ。高じて中古の飛行機をレストアし、それらを販売して生計を立てるまでになったそうな。
おぼろげな記憶ですが、作品の裏に隠れた「やりとげる力」を垣間見た展示でした。世田谷美術館だったかも。

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その時その昔の作品は、作品の発する光が僕の眼へ届く間の空気がもっと濁っていたように思いました。なんだか、そこにスカッと在る今のタレル様。もうおじさんとは呼べない。

MUSTANG MONO ~ 便利じゃない世界

2009年10月7日

ひとりで来た

この肉体は、ひとりでここに来た。この肉体は、見る。聞く。何かを触る。そこから思考の旅を始めた。

産まれ落ちた僕には父と母がいた。家があり食べ物があり、排泄をして生活を知った。躾に従い言葉を覚えて他者とかかわり、何かとお金を交換をして社会という共同体を理解した。時間と共に文明の力が編みこまれ、感覚は拡張されてきた。

だが、悲しいかな僕には産道を出た時の記憶はない。その日が産まれた日だと両親から教えられ、年に1度の祝福があったからこそ誕生日になった。直視すべきは、他者が祝ってくれたから誕生日を知った、ということだ。

ふたりで生きる

時間はずっとさかのぼり、僕の前史よりもっと前、人類の創世記を想像してみる。

「腹減った」
「昨日雨が降ったから今日は河に魚がいるぞ」
「じゃぁあそこに行こう」

空腹感は言葉を持つ以前に我々生物に備わっている感覚だ。彼らはこの欲求を伝えあい、生き抜いた。当時の誰かが子供を産み育てたからこそ今の僕があるわけで、雌雄もしくは親子の共同生活はあった。ひとりでは子孫を作れない、赤ん坊はおっぱいを飲む。

そのやりとりは身振り手振りかも知れないし、「オッホ」「ウッホ」といった発声かもしれない。お互いがなにかのシグナルを発し行動を量る。分り合えるときもあれば、力による服従もあっただろう。いずれにせよ連帯から成る意思疎通はあったんだろうと思う。

それから何世代もの時が経ち、言葉を獲得した。この意思を伝えるには言葉で考えて口でしゃべる。遠くのヒトには手紙を書く。80円で誰かが届けてくれる。今なら携帯電話があり、メールがある。文明は時間と空間を越えた意思疎通を助けてくれる。簡易に、間接的に、そして複雑にもしてくれた。

GRINDER-MAN Perfromance Project MUSTANGポートフォリオ 2009年度版
[MUSTANG 2009]日本語版 PDF 2.3M→

MUSTANG KB ~ チラシにパフォーマンス詳細に

2009年10月4日

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グラインダーを持たないグラインダーマンの、己を削るストイックさから生まれる
身体の衝撃、共鳴する精神。今夏東京で快作MUSTANG MONO を発表、
新たな身体表現を獲得した彼らが、コンテナの立ち並ぶメリケンパークを駆け抜ける。

MUSTANG KB

場所=メリケンパーク会場内〈神戸ビエンナーレ2009 開催〉
日時= 2009 年11月23 日( 月・祝) 12:30 / 14:30 / 16:30
観覧無料 ※神戸ビエンナーレ2009 メリケンパーク会場への入場券が別途必要です。

当日雨天の場合には場所が変更になる可能性がございます。お電話でお問合せください。
当日お問合せ=
メリケンパーク会場事務局 078-381-9026(10月3 日~11月23日)
神戸アートビレッジセンター 078-512-5500

メリケンパーク会場へのアクセス
神戸ビエンナーレ会場アクセス ページ→
  • JR・阪神「元町」駅下車、南へ徒歩約15 分
  • シティ・ループバス「中突堤(ポートタワー前)」下車、東へ徒歩約1 分

主催:神戸アートビレッジセンター 指定管理者 大阪ガスビジネスクリエイト株式会社 / 神戸ビエンナーレ組織委員会
協力:株式会社イッカク
お問い合せ:神戸アートビレッジセンター 078-512-5500

神戸ビエンナーレ公式サイトはこちら→

久しぶりにチラシのデザインをしました。チラシを作ると「もう始まるよ」といった自分へ言い聞かせ、鼓舞になります。前回の「MUSTANG MONO」のデザインを踏襲しています。三木くんありがとう!

主催は神戸アートビレッジセンターさん。イッカク(自分)主催ではないので肩が軽い。作品づくりだけに集中できるって良いんだよ。配布は10月中旬頃から関西方面にて開始予定とのことです。

来週の神戸ビエンナーレ開幕頃に会場視察にいってきます。