「あいちトリエンナーレ2010 PRパフォーマンス隊」とは一切関係ありません

本来であれば、さらりとトイレにでも流して、すっぱりと忘れてしまうのがデキた大人なんだと思いますが、もしかして中の人は同じ?と思われたくありませんので、一言記します。

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グラインダーマンは、この「あいちトリエンナーレ2010 PRパフォーマンス隊」とは一切関係がありません。

そもそも、なぜ僕がコレを知ることになったかをまず記しておきます。
昨年12月頃にあいちトリエンナーレ事務局さんから、参加の打診がありました。その後、水面下で企画書なり予算書なりをこさえて、今年3月頃には一度口頭にて仮決定を頂戴していました。
その後、先方で最終的に揉んだ結果、このお話自体が無くなりました。僕としては手間が無になったことへの無力感は一切ありません。そうゆうことは多々ありますし、これも力至らぬ営業活動の結果だと受け入れています。

ただね、その無くなったいくつかの理由としてお教えいただいたひとつに、「PRパフォーマンス隊」と似ているという言を賜ったのです。なんじゃそりゃ?ってことでウェブの海を探してみると・・・いやね、もうビックリ。

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一時代前のグラインダーマンを観ているよう。多分30cm角、だからちょっとデカイ。

言葉強く吠えるのであれば「酷似によって営業妨害された」わけ。参加の打診を頂いていなければ、僕はトイレのノブを軽くひねれたでしょう。知ってか知らでか、グラインダーマンのあいちトリエンナーレ2010への参加如何にこの酷似が影響したことに、少々のやるせなさを感じています。

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ちなみに2002年頃のグラインダーマンの写真。30cm角、ポップだなあ。

時々、本件に似たご相談を頂戴する事があります。
ゴーヘッド(立方体のハコ)に企業さまのロゴを貼付け、街中で練り歩いてください的なアイデア。僕としては、そんな「にぎやかし」だけで終わるようなオファーはやんわりとお断りしています。だってそんな安易な考察では、ヒトの心は揺さぶれない。野外で簡単に、って実はそんな簡単じゃないんだから。

街中や野外が劇場空間と大きく違うのは、ほとんどの観客にとって「観る」用意が無いところ。自らの身体で、観客の意識を切り開いていくところが、両者がそこに居合わせた「偶然」という出会いから始まる真に面白い瞬間で、演劇でもダンスでもなく、僕がグラインダーマンとしてパフォーマンスという名の芸術表現の括りにこだわるところはそこにあります。

なぜハコをかぶるのか、顔の表情を隠すのか、その訳こそがグラインダーマンの表現の核です。ハコは取るために装着する。頭部の制約から自由になった身体の強さの体現が、現在のグラインダーマンの目指す領域です。一方、彼ら「あいちトリエンナーレ2010 PRパフォーマンス隊」は、外観の特異さというファション性をPRという行為に留めている。彼らがハコをかぶる理由は、そこまでのように見える。

実際に僕はこの眼で観ていませんのでなんともかんともですが、現在のグラインダーマンのパフォーマンスはこんなもんじゃない。

是非一度、あなたの身体をその御足で会場に運び、あなたの眼の前でしたたる汗の理由を感じて欲しい、そう思います。

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タグチヒトシ
演出家。パフォーマンスグループ GRINDER-MAN主宰。最新情報はFacebookにて。